「論文を書けるようになる気がしない」問題について
こんにちは。
司法試験、予備試験に向けた勉強を始めて1ヶ月半。
ちょっとだけ「法律ってこんなものか」とわかってきた気がしますが、
やっぱり論文って、書けるようになる気がしないですよね。
入門講座で先生が話していることはわかる。
テキストも読めば理解できるし、論文問題の回答も読めば大体意味はわかる。
しかし、いざ書くとなったら書けない・・・・。
といっても、「書けない」というのは大多数の法律初学者に共通する点でしょう。
「初めは書けなかった」という合格者がほとんどでしょうし、体験談を読むと上位合格者でさえそうらしいですから、現時点で「書けない」という点について悲観する必要はないと考えられます。
(どうやら入門講座を聞いただけで、形式だった答案を書ける天才もいるようですが)
それより問題は、「書けるようになる気がしない」ことなのかもしれません。論文の勉強をしているけど、その勉強を続けても、論文を書けるようになると思えない。
この問題点は、以下の2点かと思います。
①精神的問題:「できるようになる気がしない」、つまり不可能に見える目標に対して、モチベーションを保ち続けるのは困難(不可能だからこそ燃えるなんて意味不明だし、それは逆に問題なのでは)。
②手段と目標の連関に関する問題:「できるようになる気がしない」ということは、今の論文の勉強という”手段”と、「論文を書けるようになる」という”目標”の連関がわかっていないこと。連関がわかっていないとは、闇雲にやっているということであり、「今の勉強」という手段が妥当ではないかもしれない。
どちらも大問題ですが、「①精神的問題」は、「②手段と目標の認識に関する問題」に起因すると考えられます。つまり、②自分の今の勉強が目標達成に向けてどのように役立っているか認識していないから、①モチベーションの問題が生じる。
さらに②手段→目標の連関の認識を欠いている状態での学習は、「論文を書けるようになる」という目標達成に資するものになっていない可能性が高い。
かくいう私も論文の勉強をしても、「書けるようになる気がしない」。
そして、モチベーションの問題は「根性論」でなんとかなりますが、手段の妥当性が欠けている場合、それを「根性論」でいくら続けても非効率か、ひどい場合は無意味かもしれません。
こうした状態でも1人で勉強せねばならないのは辛いのですが、
②手段と目標の問題については、過去に英語を勉強したときの考え方を援用することにしました。
私は大学時代の半年間ほど、死ぬ気で英語を勉強した時期があります(理由は忘れました、ただ気軽な気持ちで始めた勉強に次第に熱がこもっていった感じです)。英検2級という状態からのスタートでしたが、結果的にTOEFL iBT103点を獲得しました。
この頃も勉強を始めた当初は、「英語ができる(=聞ける、書ける、読める、話せる)ようになる」気なんてしなかった気がします(註1)。
ですが、当時考えたことは、
「英語なんて所詮、単語を文法というルールにしたがって組み合わせただけ。その文法のルールも単語の数も、使うものは限られている。それらを1つずつマスターして行けば、いつかできるようになるだろう」
というものでした。
この発想に基づき、半年間勉強を続けた結果、上述の成果を得ることができました。
この時やっていた勉強は、難しい英語の文章を読み、読めない箇所をチェック。それがなぜわからないか原因を分析し(単語がわからないのか、文法に不明点があるのか)、その部分を理解&暗記します。さらに、「読めはするが時間がかかる箇所」についても、頭にすりこんでいくというもの。
司法試験の難易度は、TOEFLの比にならないのかもしれませんが(というか比較対象として相応しくないかもしれない)、この方法を何とか応用できないかと考えています。
つまり、「書けない原因」を明確化し、それを潰していくというものです。
例えば、使う条文がわからなかったのか、記述されざる構成要件を忘れているのか、論証の理解があやふやなのか、事実の評価が上手くできていないのか。
明らかになった原因を認識し、それをつぶせば、少なくともその論文は書けるようになる。こうやって1つずつやっていくしかないのかな、と思います。
意識していることは、「書けない原因」を抽象化しないこと。論文の勉強に臨むに当たっては、「なぜ論文”一般”が書けないか」ではなく、「なぜ”この”論文が書けないか」という次元まで具体化し考えようと思います。
「法的思考ができていないから」「基本講座の知識を忘れているから」まで、抽象化・拡大化しないようにしたいと思います。
とはいえ、これではあまりに具体的に過ぎるのかもしれませんし、常に自らの勉強法をチェックしながら、進めていきます。
(註1)英会話は未だに苦手であることは付言しておきます。
(註2)目的と目標の違いってなんだっけ?となったので、以下のサイトを参考にしました。
目的と目標と手段の違いを理解しよう!例を挙げて徹底解説 | tree
LEC「S式入門講座」の受講感想(受講後1ヶ月半時点)
本日は、私が現在受講しているLECのS式入門講座を1ヶ月間受講してみての感想をお伝えさせていただければと思います。
出典:
スマホで司法試験 S式入門講座 - 司法試験 入門|LEC東京リーガルマインド
S式入門講座とは
S式入門講座。
司法試験を志していれば、知らぬ方はほぼいないだろうとされるカリスマ講師・柴田孝之先生がメイン講師を務めるメイン講座です。
スマホで司法試験 S式入門講座 - 司法試験 入門|LEC東京リーガルマインド
司法試験業界の歴史はまだよくわかっていないものの、「効率的な勉強方法」を業界に知らしめた存在だそうな。
柴田先生の教え子である工藤北斗先生も、講師になりたての頃「柴田先生の入門講座を超える入門講座はできない(というかそもそも存在しない)」と思っていたそうです(註1)。そして、柴田先生のスタイルを踏襲しながら、それと異なる入門講座のあり方を追求され、今に至るようです。
そんな柴田先生の入門講座ですが、なんと現在119,800円で購入が可能です。
(私が購入した時は、これよりさらに割引されていました)
価格的な優位性では圧倒的と言えましょう。
かくいう私も、かなりの貧乏性であり(それなのに全然貯金はできない)、
「実績、定評のある講義を低価格で受講できる」という理由から同講座を購入しました。
註1:引用元は以下。
入門講座の選択について | 司法試験ブログ・予備試験ブログ|工藤北斗の業務日誌
講義のスタイル
S式入門講座は、“1科目を3周する”というコンセプトで作られています(工藤先生の「総合講義300」もこのようなスタイルのようです)。
1周目には基本的な知識や考え方。条文や定義、趣旨等が、事例に即して説明されます。
2週目には、1周目の知識を復習しつつ、応用的な論点の中でも重要性の高いものが扱われます。
3週目には、論文式試験で問われる論点解説が行われます。
恐らく、「極力早く科目全体を1周し、全体像を把握する」「繰り返しにより記憶を定着させる」といった理由から、こうしたスタイルが採用されているのだと考えられます(ただし、憲法の統治編などは2周しかしません、相対的に重要性が低いからと考えられます)。
またS式入門講座は「基本編」と「応用編」に分かれていますが
「基本編」で1~2周目を行い、「応用編」で3週目を行います。
ただ・・・・これまで「S式入門講座」の「応用編」ならびに民法の「基本編」「応用編」は、柴田先生のご担当ではありません。
LEC専任講師の田中正人先生がそれらの講座を担当されています。
「重要な論点部分や司法試験のキモとなる民法の講義が柴田先生じゃないなんて!!!」と思う方もいるかもしれません。しかし詳細は後述しますが、私は田中先生の講義に大変満足しています。
受講をした感想:目的に到達できたか?
S式入門講座のHPには、以下のように謳われています。
「法律知識ゼロの方でも司法試験合格に必要な知識の90%をスマホ受講で修得できます!」
「完成編まで講義を聴けば、後は過去問と問題集、答案練習会を通じた問題演習を積むだけで司法試験は合格します」
こうした文言の趣旨から考えると、
本講座の到達目標は、「問題演習(特に論文)を効率的に進める為のインプット上の課題を概ね解決できる」ことかと思います。
つまり、問題演習に取り組んだ際に、①「未知の知識ばかりで、それらを調べることに時間を要するような状態を回避(試験に必要な知識の網羅性)」でき、
かつ②「講座で学んだ知識がアウトプットに適した形で定着している(インプットとアウトプットの一体性)」が求められると思います。
これはどんどん問題演習をこなしていきたいという、私の入門講座受講の目的に適うものでした。
私は本講座を完全に終えられたのは、まだ刑法だけですが、
少なくとも刑法に関してはこの到達目標に達することができたと考えています。
①については問題演習の中で、全く知らない事項に出会ったことはかなり少なく、講座で学んだ事項に基づいて如何に問題を解くかという勉強にある程度専念することができます。
②については、特に同講座の「応用編」では、論文で問われる重要論点ばかりが扱われています。その処理方法や基本的思考を講座の中で既に辿っているため、論証の理解&暗記もスムーズに進みます(註1)。
これらの理由から、少なくとも現時点において、同講座を受講してよかったと感じています。
註1:「S式入門講座」のテキストは、レジュメ形式です(全く同じ内容ではないのかもしれませんが、柴田先生のHPに掲載されています)。行間が広く、初学者ではレジュメだけを読んでも理解が難しいものと思いますが、講義の説明でその行間を補足、理解していくイメージです。恐らく、「必要最小限度」という柴田先生の理念に基づいているのでしょう。
「応用編」の論点解説部分のレジュメに関しては、それがそのまま論文で使える文言になっており、レジュメに記載されていることを理解&説明できるようになることが論文対策に直結します。
田中正人先生について
先述のとおり、同講座の「応用編」と民法は田中正人先生がご担当されています。この点については不満の声もあるようです。
また田中先生については、ネットで調べてもあまり情報が出てきません(「ヒゲが濃い」などしか出てこない)。
私も同講座の購入前、田中先生の講義に関する情報の不足が、購買を躊躇する1つの要因となっていました。
しかし、田中先生の講義の受講をしてみた結果、満足度は非常に高いものになっています。
理由は多々ありますが、“わかりやすさ”という点が第一です。
田中先生の講義を聞くと、「なぜそれが論点になるのか」「なぜその反対説が出てくるのか」という“そもそも”の話がよくわかります。
私は田中先生の講義を聞いた後、アガルートの重問に取り組みましたが、「論点の抽出」と「思考プロセスの流れの一応表現」は、できるようになっていました。表現は稚拙であったり、ワードチョイスが正確でなかったりしたものの、一応答案を結論まで展開できるような形です。これは、田中先生の講義において、論文に必要な思考プロセスを辿れたからではないかと思います。
もしも私が貧乏性でなく、かつ日本に住んでいたら、LECで田中先生が担当しているゼミの参加も考えたかもしれません。そのくらい満足しています。
受講をした感想(若干の不満)
同講座については現時点において、概ね満足しています。
ただやはりどうしても不満に感じる点もあります。
まず、2周目における柴田先生の講義について。
Twitterでも同様の投稿を見かけましたが、2周目の講義における柴田先生がかなりお疲れであることが、画面越しに伝わってきます(註1)。勿論それだけならいいのですが、説明に言葉足らずな部分があったりと、講義の質にも関わっています。
私は本来、講義というものがあまり好きではありません。なぜなら講義は、講師への依存度が大きく、自分のペースで勉強効率をコントロールできる余地が比較的少ないためです。この2周目部分の受講に際しては、勉強効率がかなり下がったと思っています。
補足:アガルートとの比較について
冒頭で、工藤先生の柴田先生の講座への言及について紹介しましたが、それには続きがあります。
本格的に講師業に入るにあたり,入門講座は避けて通れないということで,何とか柴田先生の入門講座の基本的方針を踏襲しつつ,これと異なる入門講座はできないものかと考えました。
柴田先生の入門講座は,受験業界ではスピードが速く情報量が多いことが特長とされていたので,方向性としては,スピードを落として情報量を減らすのか,もっとスピードを上げて情報量を増やすのか,大きく分けて2つ考えられました。例えば,前者であれば,柴田先生と異なり,「講義中にテキストの内容を読み上げラインマーカーを引かせる」,「1つ1つの知識を板書する」などの講義手法が考えられましたが,私の性には合わないので(このような講義手法が悪いと言っているのではありません),後者を選ぶことにしました。
そこで,最先端の知識,詳細な判例分析,論文の書き方などさらに情報量を増やした「詰め込み型」の入門講座にしようと決めたわけです。
先述のとおり、私は現在「S式入門講座」に加え、アガルートの「重問」ならびに「論証の使い方」も受講しています。アガルートの教材を学習していると、最新の判例や学術界の動向も多く出てきますし、それらへの分析の深度も強く感じます。「S式入門講座」は、情報の「量」だけでなく「鮮度」「分析の深さ」でアガルートの入門講座に劣ると考えられます。
実を言うと私は当初、S式入門講座とアガルート、どちらの入門講座を選ぶべきか迷っていました(さらに中村充先生の4S基礎講座も)。
最終的にS式入門講座を選んだ理由には値段も大きいですが(苦笑)、
知人のアガルートの入門受講生から聞いた評判も大きく影響しています。
多かった声は、「難しいので何度も回すことにより理解できた」「わからない点を学術書や判例に当たって解消していた」といったものです。つまり、アガルートの入門講座は300時間ですが、特に初学者は300時間で終わらない可能性もあるということでしょう(ちなみに上記の声は、いずれも法学部出身者)。
私が学生だったら、迷わずアガルートを選んだと思います。可処分時間が多い中でしたら、「入門講座とひたすら戦う数ヶ月間」を設定して取り組み、上位合格を目指せる情報のインプットに取り組んだでしょう。
しかし現在の私は社会人。可処分時間が少なく、かつ海外在住であることから、日本語文献へのアクセスも非常に悪い状態です。その中で、求められるのは“必要最小限度”であり、「何度も回す必要がある」「別途文献に当たる必要がある」講義は、避けねばなりませんでした(本当は受講してみたかったですが)。
もしS式入門講座が「必要最小限度」を下回っていたとしたら、これは大問題となりますが、こればかりは過去実績に基づいてその条件を満たしていると信じて取り組むしかありません。現状、問題演習をする中で致命的不足を感じたことはないので、大きな問題が生じることはないのではないかと思っています。
私の勉強方法について(2019年10月11日時点)
予備試験、司法試験に向けた勉強を始めて、間もなく1ヶ月半が経ちました。
私は法学未学者なので勉強法が全くわからず、情報収集や予備校講座の閲覧に多大な時間を費やしたりもしました・・・。
実際に勉強を始め、自分なりにPDCAを回しながら、現在以下のような勉強法を取っています。
※といっても、以下の方法である程度勉強を進めたのは刑法のみ。着手できているのも、憲法と民法だけで、ほかの科目は全くわかりません。
<基本的な流れ>
①入門書の通読(1~1.5時間)
まずは入門書を、極力時間をかけずに通読する。
私は、定番となっているようである伊藤真の入門シリーズを読んでいます。
この段階における目的は、「頭の中にインデックスを作ること」。
全体像の把握だけに注力しながら、極力早く読むイメージで、
細かい点の暗記には気を払わずに、素早く終わらせます。
②問題集の通読(3~5H)
次に論文の問題集を通読します。
私は、アガルートの「重要問題習得講座」を受講していますが、
同問題集を大体1問当たり3分~7分程度でざっと読む。
もちろん、入門書を読んだだけですから、わからない点が大勢を占めますが、気にせずに進めます。
この段階における目的は、
「入門講座における知識習得の効率性向上」です。
後述の通り、③からは入門講座の受講を始めますが、
授業というものが大の苦手である私は、漫然と聞いてしまったり、
下手をすれば挫折をしたりという恐れが過分にあります。
(昔から、いわゆる”じっとしていられない子供”でした)
そこで講座を聞く前に問題集を一巡し、
「A.到達目標の把握」と「B.疑問/課題/仮説の構築」を行います。
私は当面の目標を、重問をつぶすことに置いています。そこでその「A.到達目標の把握」をした上で、入門講座の受講がその目的に資するものになるよう、予め問題集を一巡しています。
また、新しい知識との遭遇は好奇心を煽られるものではあるものの、ただ知識を受動的に浴び続けるだけでは記憶の定着性に乏しい。なので、問題集を読むことにより、予め「疑問/課題/仮説」を構築しておき、ある程度の能動性を確保することを狙います。といってもそんな大袈裟なものではなく、刑法で言うと
「不真性不作為犯?真性もあるのかよ・・・ってか違いは何だ?」
「過失犯の話で何で『刑法の目的は社会の秩序・・・・』とかそもそも論が出てくるわけ?」
「共謀共同正犯って、文脈的には犯罪会議だけに参加したやつ・・・?それでも罰せられるのか・・・俺も下手したらやばいかも・・・・・あ、やっぱり成立のための条件があるのね」
という程度のものです。
予めこうした疑問等を持っておくと、講義でそのトピックが出てきたときに「あ、あのときに疑問に思ったやつか」と想起することができ、能動性が増します。
また、論文問題集を読んでいて生じた「疑問/課題/仮説」を解消することは、そのままそれが論文対策にもなると考えられます(但しそれがどの程度のものかは自信がない)。
※記事内には記載はしておりませんが、学習前にラスボスである司法試験/予備試験の過去問は3年程度読む・・・というより見ることはしました。ただ“過去問検討”と言える代物ではなかったと思います。改めて、予備試験の過去問を研究する段階については検討していきたいと思います。
③入門講座の受講(40~70H)
予備校の入門講座の受講です。私はLEC「S式入門講座」、アガルート「論証集の使い方」を受講しています。
が、私は時間のない社会人。コンパクトにまとまった講義とはいえ、やはり講義時間が長い。この部分を少しでも削減できないか、検討を進めています。
同講座の受講については、かなり長文になってしまいそうなので、改めて別記事で記載したいと思います。
※アガルート「論証集の使い方」が入門講座に入るのかという点に疑問を持たれた方もいるかもしれませんが、これには理由があります。それは、同論証集&講座を、「S式入門講座」からスムーズに論文対策に移れるための架橋役と位置づけているからです。これについても、他日に記したいと思います。
④論文問題を回す(1周当たり15~18時間)
一通りの知識のインプットが終わったら、もう1度重要問題習得講座に取り組みます。
今度は、答案構成をしてから回答を見るというプロセスを踏んでいるため、1問当たり10分~15分程度を要します。ただ、繰り返し取り組むにつれ、1周当たりにかける時間が短くなっていく想定です。
※私は、紙上に答案構成を書いています(細かい論証についてのキーワードも書く、当てはめは頭の中で言語化)。
これらを全て頭の中で行う(=紙上に書き出さない)ことも考えましたが、1周目についてはしっかりと書くことにしています。理解が不十分な点/できない点を浮き彫りにする目的のはずが、理解できていないのに理解していると思い込んでいるという状態が生じるのでは・・・という危惧からです。
以上が主なプロセスです。以下は、それ以外に採用している方法を記載します。
<復習方法>
膨大な知識のインプットを続ける司法試験の勉強。どうしても記憶の定着=復習の方法が課題になります。ただ範囲が膨大であるので、先に進めるスピードを落とすわけにもいかないため、私は現在、机の上では復習作業をしないと決めています(※)。
なので、机に向かい勉強する以外の時間で復習を済まそうとしています(「何かほかの事をしている時間」もしくは「机に向かっていない、かつ何もしていない」時間)。
※問題集を回す作業は別。上記の<勉強プロセス>では各プロセスに必要な時間数を記載しましたが、これは机上での勉強に限定され、復習は含まれていない。
※「そんなにタイムマネジメントにストイックなら、ブログ書いている時間を勉強に充てろよ」という指摘には、一切反論できません・・・・
口述復習法
膨大な知識のインプットを続ける司法試験の勉強。どうしても記憶の定着=復習の方法が課題になります。私は復習方法として、寝る前にその日講義や論文で学んだ知識をベッドで早口でしゃべり続けるという、何ともアレな方法を採用しています。毎日30分程度、寝る前にYoutubeやSNSを見る時間を置き換えているイメージです。
テキストと問題集、六法を傍らに、たまにテキストに目を落としながら講義をサマリー版で再現していくイメージです。
「では続いて物の説明に入ります。まず民法上の物には、条文明確な定義がありまして、それを読んで見ますと(条文音読)・・・・また物には動産/不動産という分類があり、それぞれの定義は~」
という、傍から見たらヤバイでしょうが、これを始めて以降、基本的な用語の定義等の定着には自信を持てるようになりました。
また心がけていることとしては、常に条文を引き、音読すること。どうやら条文は本当に大事のようなので(まだその重要性を自分の言葉で語れない)、全てを条文から出発させることには意識をおいています。
スキマ時間勉強法
私は、問題集やテキストのページを写真に撮り、スマホに入れています。
それを本当のわずかな時間、例えばオフィスのデスクからトイレに向かう10秒間とかに見るようにしています。メカニズムがよくわからないのですが、こういう時に見たものはなぜかよく覚えています。
<その他>
ストップウォッチ
可処分時間の少ない社会人には、時間当たりの勉強効率を高めることが不可欠。私はスマホのストップウォッチ機能を使いながら、タイムマネジメントをしています。以前英語学習をしていた時に、「英単語XX個を3分で覚える」というようなハードルを課しながら暗記をした経験が効果的だったことに基づきます。
###
以上が現在採用している方法です。
過去の試験に向けた勉強の際に上手くいった方法をベースに、合格者や予備校講師の方が進める勉強法を取り入れたりしています。今後、細かくチェックをしながら、時には大きな転換も辞さないという覚悟で進めていきたいと思います。
しかし・・・・はぁ、やはり自分のやっていることが正しいのか不安ダァ
ギリギリ”若者”と言える内に、司法試験に挑戦したい
はじめまして。以下、ブログ主について簡単な紹介です。
<現在>
・予備試験ルートでの司法試験に向けて、2019年9月~勉強開始
・アラサー社会人♂、法律初学者
・海外駐在中。テキストの入手が困難、もしくは多大な時間を要するのが悩み
<過去略歴>
・これまでの人生における主な試験勉強の成功体験としては、「受験(特に数学/現代文で大幅な偏差値アップを経験)」「半年の独学でTOEFL iBT103点獲得」
・ただし勉強からはしばらくご無沙汰
<司法試験を志す理由>
・資格が欲しい理由:駐在先では営業&マネジメント業務が中心。同業界の同世代に比べ20代で積んだプレーヤーとしての専門性は、かなり乏しいと考えられる。差別化の為には独自路線を走り、希少性を高めるしかなく、「海外でのマネジメント経験 × 所属業界における(一定の)専門性 × 特定分野における専門性(資格)」で生き抜きたい。
・弁護士資格を選ぶ理由:①社会人になって以降、法的トラブルに巻き込まれること多数。業務独占資格たる弁護士資格への関心が高い、②現在の業界で扱う案件に法的問題が絡んでくることが多数、そのため業界経験と弁護士資格にシナジーが生まれるのではと考えている
・付随する理由:”ギリギリ“若者”と言える内に、勉強に専念する期間を作りたい(もはやその外延に含まれないかもしれない)